レーシック難民の現実と手術リスクについて。メリットに隠れたデメリット。

レーシック手術とは、角膜にエキシマレーザーを照射することによる視力矯正手術を指します。術後は一日程度で視力が矯正され、その後一週間から一カ月程度で機能が安定し始めます。眼鏡やコンタクトレンズを使用することのわずらわしさから短期間で、しかも簡単に逃れることができるため、手術を受けようと考える人も多いことでしょう。
日本はオタク大国というだけあってアニメ・ゲーム・漫画が非常に浸透しています。それに加えてパソコン・携帯電話・スマートフォンの普及が進んだことにより、仕事でもプライベートでも眩しい画面を長時間じっと見つめることが多いのです。そのため、視力低下を訴える人々の数は著しく増えてきています。手軽で即効性のある視力矯正の需要は高まっていることでしょう。
しかしながら、レーシック難民と呼ばれる人々が存在することは決して無視できることではありません。レーシック難民とは、手術を受けた後に眼や体に何らかの異常を感じながらも適切に治療を受けることができない人を指します。
術後すぐにあらわれるものとして、瞳が乾燥しやすいドライアイや、光が眩しすぎたり、光の周囲に円がかかって見えるというものがあります。これらは基本、術後数週間から数カ月の間に収まります。また、時間がたつにつれせっかく矯正した視力が元に戻ってしまうということもあります。
上記の症状は比較的軽いものですが、重いものになってくると、それこそ視力の低下以上に日常生活に支障が出てきてしまいます。
一番恐ろしい症状として「過度矯正」があげられます。簡単に言えば、「必要以上に見えすぎる状態」のことです。視力矯正がいきすぎて、普段から度の強い眼鏡を強制的にかけている状態になってしまいます。頭痛、吐き気、めまいなどの症状を引き起こします。
また、光の感じ方がいきすぎてしまうと、夜の街を歩いているだけで目が痛くなってしまいます。普段はなんともなかった街灯やネオンが、目を焼くような痛みを引き起こすのです。視界に突然白い閃光が走る、右と左で見え方が異なるといった症状もあります。
外見的な異常としては、眼圧の変調により角膜が前方に突出してしまう合併症も報告されています。角膜を削りすぎると起る症状で、非常に稀なものですが重篤なものです。
「眼科医であればレーシックは絶対に受けない」とも言われるほど、リスクの高い手術です。一日で終えられるという簡易さの裏に、多大な危険が存在することを忘れてはならないのです。